わたしは現在母子生活支援施設で生活しています。
入所当初は、お金もない、服もない、何にもない状態からスタートしました。
わたしが2年経って母子生活支援施設の住みにくさを感じる場面が多々出てきたので今回紹介していこうと思います。
まず母子生活支援施設を利用することになった経緯ですが、シェルターから母子生活支援施設というルートでした。
このように緊急性が認められれば施設の空き状況によっては即入居可能です。
ただほとんどの方が緊急性がありながらも、計画的に荷物はまとめて後から宅配されるか実家などに一時避難させてた荷物を後日持ってきてもらったりされていました。
さすがに引越し業者をつかえるほど時間の余裕がいる人はみたことはありませんが…。
施設の人もシェルターから来る人はそんなにいないと言っていました。
ひとりでどうにかすることは絶対に不可能ですから、細かい事を考える前に行動できるところは本当にありがたいです。
現在DVで悩んでいるひとには、このう駆け込める場所であり、服も支給品やリサイクルなどをいただけて、米やパンなどもいただけます。
母子生活支援施設のメリットとデメリットを結論から言うと以下の方にはメリットしかないです。
- DV旦那と離婚したい
- 貧乏
このような崖っぷちでも助けてくれる施設があること自体ありがたいので、文句の言いようもありませんが。
でも正直、めんどくさい人もいれば、対応がひどい職員も人もいました。
そんなこんな色々なことを含め自分の立場で自分が思ったことを今回まとめていきますので、同じような悩みを持っている方に少しでも参考になれば幸いです。
Contents
母子生活支援施設のメリット『衣食住に困ることはない』『災害時も安心』『追い出されることはない』

はっきり言ってメリットしかありません。(デメリットということすら申し訳ないのですが)
なぜなら衣食住は確保されています。
どのように支給されるか書いていきますね。
衣食住の『衣』
わたしは入居時は一文無しで、着の身着のままとびだしたので、わたしもこども達も出てきたときのパジャマくらいしかありませんでした。
ですが母子生活支援施設では寄贈品やリサイクルなのがたくさんあり、パンツなども希望すればいただけました。(世帯状況による)
こども達のオムツなども仕事が落ち着くまで支給していただきました。
その他のシャンプーなどの日用品、だいたいを支給してもらえます。
衣食住の『食』
入所時は一文無しだったので、調味料や調理器具などの支給もしていただきました。
毎月4回ほど食料の支給提携先よりいただけます。
お米(世帯状況で優先)や冷凍のパンなども常備されているので、飢え死にすることはないです。
衣食住の『住』
家賃はかかりません。
家電製品などは貸し出しという形で借りることができます。
- 冷蔵庫
- テレビ
- 洗濯機
- トースター
- 炊飯器
- 掃除機
- 電子レンジ
- 棚
- 洋服ダンス
などを借りれ、仕事が落ち着き買えるようになれば状況に応じて担当支援員のと相談しつつ少しずつ返していきます。
災害時も安心
施設なだけあり物資がそろっています。
避難訓練なども定期的にあるので、災害時の緊急時なども職員の方々が講習など受けて訓練しているようです。
各世帯を職員のかたも知っているので緊急時に助けてもらえる安心感は大きいです。
追い出されることはない
ひとり親としてのプレッシャーといば相当で、生活困難に陥ってしまったらどうしよう。
母子家庭には大きな不安要素ですよね。
それが母子生活支援施設にいると、こういう人のための施設なので追い出されることはありません。
わたしは入所してから、生活困難で一文無しになったことはありません。
ただここにいれば絶対に大丈夫なので、その安心感が自分をダメにしてしまいそうな気持ちにもなりある意味不安です。
母子生活支援施設のデメリット『規則が厳しい』『いつまでも居れない』『たまに変な人もいる』

母子生活支援施設に入居できるということは、救われたと同じことで、安全地帯にいる感覚です。
しかし人間この環境に慣れてしまいすぎるのはよくありません。
施設の住みにくさへの不満がでたり、贅沢しなければなんとかなる。
このように思い出したら、退所時期だと思います。
規則が厳しい
10時までに帰宅はいいのですが、旅行はダメです。
当たり前ですよね。
自立するための施設なので、贅沢は許されません。
旅行行くなら貯金して、自立の費用としてほしい。というのが施設側の考えです。
施設では年間通して、バス旅行が2回、動物園1回に、節分、クリスマス会、新年会、運動会などたくさんのイベントを開いてくれるので文句は言えません。
いつまでも居れない
わたしの世帯は幼児世帯なので、小学生に就学するまでという規則があります。
それまでに退所する人もいれば、小学生前までいる世帯もありそれぞれです。
小学生のいる世帯は、担当の支援員と話し合って自立時期などを相談して決めていくようです。
わたしは退所後は公営住宅に住むつもりでいるので、現在は市営住宅を応募しています。
退所が迫られた時に、民間住宅に住むのはお金もかかるので、絶対に考えられせん。
たまに変な人もいる
あることないこと言いふらし波風立てたいおしゃべりなおばさんや、施設にお金を借りたまま飛ぼうとしているおばさん。
変にかかわると施設でもかばえないと言われたので、あいさつくらいで済ますようにしています。
施設の職員の対応に関しては、わたしには2人のこどもがいて当時1歳と2歳でした。
1歳のこどもが緊急入院し、2歳を乳児院に預け、その後一家で謎の高熱、(のちにインフルエンザ?検査は陰性で血液検査の結果)、その後わたしが蓄膿症と何度も繰り返す中耳炎。
その間授乳に、夜泣きに、イヤイヤ期、プラス仕事に調停。
気持ちが絶頂に疲れていて、『もういつまで色々と続くのか』言った時、施設の人から『もっと大変なひとはおるから。』と言われました。
別に誰かと比べたいわけでなく、今つらくて漏らした言葉に対して、施設側の対応じゃないと思いますが、当時は気持ちをないがしろにされたことがショックでした。
このように、気持ちが敏感な時期なだけあり、過敏になることもありますし、どこにいっても変な人もいるし、避けれない人間関係もあります。
でもこのことで、わたし達家族にとってのベストを考えたらどうでもいい。
無視しよって今になれば鍛えられたなって感じています。
母子生活支援施設に入所して2年経ち思うこと

入所時はDV旦那から逃げ出してきて安心するのもつかの間で、つぎは貧乏母子家庭で自立に向けて頑張らなければいけない。
そしてこの母子生活支援施設にもずっといれるわけではない。
入所して間もない頃は先のことばかり考えて
- 自立できるわけがないし
- 退所したら生活していけるわけがない
とにかくできない。無理。と毎日悲観していました。
それが今では早く地に足ついて生活をしたい。
とはいえ、貧乏母子家庭には変わりありません。
ではなぜこう思えるようになったのでしょうか。
なんとか自立できるまでの収入の確保
身辺の整理がついたころから退所は意識していました。
身辺の整理とは
- 保育園が決まる
- 離婚成立
- 児童扶養手当の支給
が始まったころです。
わたしの場合元旦那が養育費も今のところ滞りなく支払ってくれています。
なにより児童扶養手当は経済的に安心できます。
国民健康保険も毎月家族3人で4200円の支払いで病院や入院時にもかなりの低額でうけることができます。
そして国民年金も非課税世帯とのことで全額免除されました。
昨今、わたし達の老後は年金の支給がされないと支払いを拒む方もいますが、全額免除でも、遺族基礎年金の支払い額の変動はありません。(年金事務所で確認済み)
わたしと同じ貧乏母子家庭の方には是非免除ができるか年金事務所でご確認されることをおすすめします。
養育費は現在支払いされていてわたしの場合、調書があるので差し押さえも可能ですが、職場をかわられた場合すこし厄介です。
その可能性も視野にいれ、年齢を追うごとに必要になってくるお金は増えるということも考慮していかないといけないのか大きな課題です。
ただ現時点て家族が病気で働けなくなったときに何とか生活していくだけの貯金や収入は確保できていれば貧乏母子家庭としての自立は可能だと思っています。
母子生活支援施設に入所し、色々な問題があり学んだのは。
頑張ったところで、なるようにしかならず、万が一の場合がなんとかさせようと自分も必死になるし、相談できる場所もあることがわかりました。
母子家庭の母に万が一のことがあった場合
この悩みは母子生活支援施設に入所したときに抱えていました。
母親死亡の場合
・遺族基礎年金
こども2人で年122万9100円
毎月10万2425円
・収入保障(FWD富士生命)
毎月10万円をわたしが55歳になっていたであろう年まで支払いされる。
・貯金
今のところ30万円ずつ貯めていますが、使ってしまいそうなので、あれば…。
母親病気の場合
・高額医療費
母子家庭の場合入院費用は800円で収まります。
・がん保険(チューリッヒ生命)
チューリッヒ生命のがん保険は1500円ほどなのにも関わらず、55歳払い込みで、総額30万円ほど解約時は10万円返金されます。
がんの診療した月は10万円。
働けないリスクもカバーしてくれてます。
補償は一生涯なので、入っていて損はないと思い加入しています。
・貯金
今のところ30万円ずつ貯めていますが、使ってしまいそうなので、あれば…。
このように死亡時は遺族基礎年金や保険なので備えました。
病気などの場合も現時点では備えているので、悩みはほとんどありません。
母子家庭で一番の悩みといっても過言ではないですから、しっかり自身にあった方法で備えましょう。
母子生活支援施設はあくまでスタート地点

現在下の子どもが3歳で、少なくとも小学生にあがる3年間は母子生活支援施設に入所していても規則的にはいいです。
しかしこのまま母子生活支援施設にいても仕方ありません。
母子生活支援施設は、自立するための段階で、装備を整えている状態。
どれだけ装備を整えるかより、柔軟に物事考えたり、対応できる方が大切だと思います。
自立して自分たち家族としての生活を作り上げていきたいそう考えるようになりました。
あとは
- 小学生に上がる前に住む場所になじみたい
- 家を聞かれたときに施設だと答えずらい
現実的に直面してくる悩みもあります。
お金の問題はつきものですが、貧乏でも何とか自立できる状態であれば、母子生活支援施設を退所する時期だと個人的には思います。